学部・学科案内

人間発達学科 Department of Human Developmental Science 人間の生涯をトータルに眺める広い視点を養う

授業レポート

心理学基礎実験

心理学基礎実験の写真
心理学基礎実験の写真

「実験」と聞くと、何か理系っぽい響きを感じる人もいるかもしれません。「なんで心理学で実験なの?」と疑問に思う人もいるでしょう。でも、学問としての「心理学」を学ぶにあたっては、実験は避けては通れないものです。それは、心理学が「心を科学」することを目指している学問だからです。 私たちは「心」についていろいろなことをすでに知っています。それは毎日の生活の中で身につけた知識かもしれませんし、誰かから教えてもらった知識かもしれません。でもそれらの知識は果たして本当なのでしょうか?ウソが混じっていないでしょうか?なんか胡散臭いと思ったことはないでしょうか?もし、そう思ったときには、それを実際に確かめてみることが一番です。頭で、理屈で考えてみるだけではなく、実際にやって確かめてみる…これが実験の原点と言えるでしょう。ですからやってみて体験することをこの授業の一番のポイントに置いています。

とはいえ、実際にやって確かめてみると言っても、なかなか難しいものです。ただ確かめてみるだけではなく、できるだけ真実に近付かなくてはなりません。そのための実験の方法もこの授業では学びます。少しややこしい実験のルールや、統計の手法なんかについても触れなくてはなりません。少し尻込みするところかもしれませんが、これもやってみて、体験してみてなんとかクリアしていきましょう。頭では躊躇していても、実際にやってみれば、けっこう何とかなるものです。

この授業では、実験での道具作りから始めます。小学校の図画工作みたいなことをします。そのことで、出来あいの実験道具を使うのではわからない、道具の中にある実験の理屈みたいなものも体感してもらいます。そうかと思えば、コンピュータを使ってデータの分析をするようなこともします。一つひとつの体験を通して、「心」を「科学」する手順を学んでいきます。
身近な「心」についての実験ですから、興味を持って取り組めると思います。実験を通していろいろな新しい発見もあります。授業で、頭で覚えていたことが、体験を伴って理解できるようにもなるでしょう。 心理学について深く学びたい人は、この授業をとらないわけにはいきません。この授業を学ばずして「心理学を学びました」とは言えません。それだけ重要な科目です。また、心理学を深くは学ばない人にとっても、「心」に興味がある人であれば、学んでみる価値がある科目です。

人間発達総合演習Ⅰ

人間発達総合演習Ⅰは、3年時のいわゆる「ゼミ」と呼ばれる科目です。「ゼミ」とは、少人数のグループ形式の授業で、専門的なテーマについて発表したり、議論したり、調査・研究を行ったりといったことを行う最も大学らしい授業です。学科の各教員がゼミを開き、学生は自分の興味に従ってゼミを選ぶことになります。人間発達学科では、3年時の「人間発達総合演習Ⅰ」と4年次の「人間発達総合演習Ⅱ」がそれにあたります。まさに4年間の学びの集大成の授業と言えましょう。
人間発達学科で開設されているゼミは、学科の多様性を反映して、幅広い観点から人間の発達にアプローチできるものとなっています。たとえば、今年度は以下のようなゼミが開設されています。

  • 人間発達総合演習Ⅰの写真
  • 人間発達総合演習Ⅰの写真
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朝倉ゼミ

毎年、教育や子どもについてのテーマを設定しています。今年は「子どもの権利条約」を中心テーマとし、政府訳・民間訳の邦訳と原文(英文)を照らし合わせながら、条約の条文を一つひとつについて、今子どもたちが置かれている状況はどうなのかを研究、発表、ディスカッションしています。このゼミを通して、子どもの権利についての関心を深めるとともに、コミュニケーション能力の育成、自分の生き方の確認を学生に期待しています。

牛渡ゼミ

毎回、教育と児童文化に関する様々な文献を読みながら、①専門的文献を読む力、まとめる力、発表する力を養うこと、②それぞれの関心に応じて専門的知識を深めること、③4年次の卒論につながる自分のテーマを見つけること、をねらいとしています。今年度取り上げた文献の例としては、『誰のための「教育再生」か』、『シュタイナー入門』、『母性の魔力:ヘンゼルとグレーテル』、『教師宮沢賢治』等があります。

宇野ゼミ

私は、「つまずいている人たちをどう援助したらうまく学んでもらえるか」という教授学習過程の心理学的研究をしています。指導学生の研究には、例えば、「光合成は二酸化炭素を取り入れて酸素を出すはたらきだ」と誤解している学生に、「光合成は二酸化炭素と水という原料から光のエネルギーを使ってデンプンという製品を作り、酸素をゴミとして出すはたらき」と理解してもらうための援助法の研究などがあります。 今は4人の3年生とそうした諸先輩の研究を、研究の問題や目的は何か、方法は適切か、データから出した結論は妥当か、どこを改善したらよいかなどを考えながら、読んでいます。きっと先輩の研究を改善した、おもしろい研究が生まれることでしょう。

太田ゼミ

各自が自分でテーマを設定・調査し、毎回の授業で発表しています。テーマの例:「外国の幼児向けテレビ番組を通して見た外国人の幼児教育観」、「子どもの描画スキルの発達」、「美容の意味」、「現代の女性アーティスト」、「ROCKのプロデュースと広報効果」、「芸能プロダクションの成立と広報」など。

大道ゼミ

心理実験設計ソフト「E-Prime」の扱い方を学び、それを使った先行研究の中から好きなものを選んで、実際に追跡実験を行ってみます。英語の先行研究なので日本語版に変える挑戦も行い、それらを通して心を扱う研究の一端に触れてみます。

高橋(泉)ゼミ

ゼミ生が順番に研究発表を行い、それに対して全員がコメントをして、討論を進めていくという形で、毎回ゼミを実施しています。発表のテーマは現代社会における諸問題で、各自の問題関心は多方面にわたっています。