


最近、マスコミなどにおいて「中国脅威論」とでも呼べる言論が目立つようになってきました。人件費が日本と比べて格段に安く、しかも巨大な国内市場をかかえる中国に、技術開発力が備わったとき、日本はどうなってしまうのかを心配したものです。しかしそのような心配は、中国に対する正しい知識を基にしたものではありません。この授業では中国の真の姿を正確にとらえることができるようになるため、中国の社会と文化に多大な影響を及ぼした儒教にスポットを当てながら、古代から現代に至るまでの歴代王朝を概観する予定です。例えば中国の古代文明、秦漢の統一、三国志の世界、南北朝時代、隋と唐などがとりあげられます。歴史への理解をふまえた上で、文化的にも日本と深いつながりをもったこの巨大隣国と、日本人がどのように付き合ったらよいのか、どのように共同で未来を切り拓いていったらよいのかを考察していきます。
平和の研究は、様々な分野の人による共同研究として始まりました。そのため法律や政治、経済、国際関係、社会学、教育学、女性学、あるいは文学、地域研究、哲学、宗教学、倫理学、はたまた物理学や医学、生物学、環境学の専門家が関与し、大学によって講義内容も多種多様です。本学では国際平和論I(平和の思想)と国際平和論II(現代と平和)という二つの授業を設けています。前者では「平和」という言葉の内容を吟味しながら、使う人や使う場面によってその内容が一定ではないことを検証します。また様々な平和論や平和思想を紹介することにより、平和を語ったり主張したりすることの複雑さを理解します。国際平和論IIでは、現代日本が直面する平和の課題を理解するために、日朝関係や日中関係、日米関係にスポットを当て、緊張の源となっているものを歴史的背景の中で解明しながら平和構築への糸口を模索します。